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himawariとajisaiのレビュー
 

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Base Shimokita 足立タイセイさん

第一印象はとてもクリア&トランスペアレント。

「かつてここまで日本語の歌詞がこんなにストレートに響いてくるマイクがあっただろうか。」

初めて音を出した瞬間は今までに聴いたことがない、N社でもA社でもS社でもないどのマイクにも似ていない質感で困惑しました。

アコギ弾き語りの女性ボーカルパートに使用してみました。

そのクリアさを活かそうとして、スタジオにある最もトランスペアレントな機種や、明るめのNeve系をマイクプリにチョイスしてみたものの高域伸びが凄まじく、扱いきれないと判断しました。

そこでマイクプリを別のNeve系の機種に変更してみると濃密なプリのキャラとベストマッチでした。

シンガーの方も「この組み合わせいいですね。」とサウンドに納得いただけました。

録音した楽曲にシンガーさんが求めていたドライかつ、耳元で歌っているかのような存在感がある音像にもハマりました。

なるほど、このマイクはマイクプリのキャラクターを如実に反映するとても素直なマイクだなあと感心しました。

総評するとどんなオケに対しても負けない抜け感があります。

馴染ませるとは対極にいる質感ですが、これが横浜マイクロホンさんが提示する2024年最新のサウンドなのかなと思いました。

今後必ず評価されるに違いないサウンドです。

他の機種とコスト面でクオリティを比較するマイクではないことは確信しました。

「唯一無二」です。

Arte Refact 菊池司さん

ajisaiの音はとても素直です。

反応が速く、揺らぎがなく、滲まず歪みにくい。

スタンダードとして、まず最初に立てる1本になりました。

手にとってまず、ボディの剛性に感心しました。

驚くほど共振がなく、実際に録音に使ってみても、ピークや歪みが極端に少ないことに気づきます。

独自設計のカプセルも、コンデンサーマイクの弱点の1つである金属的な響きを大きく抑えているようです。

横浜マイクロホンさんに感想をお伝えした際に伺ったのですが、そうした特徴はすべて狙って開発されたとのことで、詳細にご説明いただき、大いに納得しました。

結果として、ajisaiは発音を正確に捉え、透明感がありながら太さとパンチのあるサウンドを実現しています。

癖がないとはいえ、決して退屈な音ではありません。
物珍しさからもレコーディングの現場でよく話題になるのですが、いつも好評をいただいています。

個人的にはキャラクターの濃い真空管プリアンプを合わせることが多いですが、所有するアウトボードが多ければ多いほど、色々な楽しみ方ができると思います。

宅録で使いたいプレイヤーやボーカリスト、スタジオワークで使いたいエンジニアといった立場を問わず、幅広い層に強くお勧めします。

基礎力と完成度の高い素晴らしいマイクです。

自分にとっても手放せない1台となりました。


 

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